《働く側は何を知るか》
今回は従業員サイドから《知る》ことについて考察したいと思います。
今現在働いている医院を「辞めたい」と思うことは経験の長短に関わらず誰にでもあることです。
ただ、その理由は人それぞれです。
そして、その辞めたくなる理由を次の新たな職場で経験しないように、医院選びが始まります。
そう
転職で自分の働きたい環境がどんどんブラッシュアップされていくのです。
それは実務経験が長い人ほどそうなっていることでしょう。
そうして、本当に自分が働きたい環境というものがあぶりだされてくるわけです。
まず、おすすめしたいのは
働くにあたって何を優先して決めるのか、自分の希望要望をきちんと知ること。
これを怠ると安易に・早急に決めてしまい後悔したり、入職して「こんなはずではなかったと」早々に退職するはめに。
あなたの貴重なエネルギーをムダにすることはやめましょう!
働くにあたりあなたが重きを置いていることは何だろう?
因みに私は通勤時間です。ドアツードアが概ね30分前後。これは基本条件として絶対に譲れないものです。
時間なのか➡通勤時間・診療時間
お金なのか➡給与/賞与・有給休暇
休日なのか➡完全固定・流動シフト・休日出勤の可能性の有無
これらは基本中の基本です。
あなた自身の現在置かれている状況・環境と照らし合わせ、まずはここをじっくり考えてみてくださいませ。
次に歯科医院での職務経験がある場合は業務内容も確認が必要。
衛生士であれば
メンテナンスの時間や、担当制の有無、ある人は使用する器材、診療補助業務の有無なども考慮するでしょう。
前回も取り上げましたが受付であれば
専任か助手業務と兼任なのか
専ら座業なのか
具体的な業務内容、事務作業の範囲
助手であれば
業務内容の範囲が法令に則っているのか(当然すぎることですが)
診療補助業務だけでなくトリートメントコーディネーターの様なカウンセリング業務の有無
業務内容・使用機材は医院により異なりますから、面接時に今までと同じと思って話を聞いていると後々「なんか思っていたのと違う…」となりかねません。
知りたいことは面接時に是非遠慮なく聞いてくださいね。
そうは言っても面接というものは、刻んで転職をしない限りそうそう何度も受けるものではないですし、緊張も手伝って
思うように質問が出来なかった
ということがきっと多いのだと思っています。
面接をする側としてそれは実感しています。
そこでご提案。
あなたが面接に赴く医院のことを知りたかったら
事前に聞きたいことはメモをしてお持ちください。
これ、意外とやっておられないのですよ。
もったいないもったいない。
面接の途中でも聞きたい知りたいことがあれば忘れないようにメモに走り書きしておき、大抵最後に「他に聞きたいことはありませんか」と言われるので、そこで聞きましょう。
そう言われなくても思い切って聞いておきましょう。
聞くこと、質問することは迷惑でも厚かましくも何ともないですから。
よーく考えてみてほしい。
仕事はあなたの一日の生活の中で大半を占めるもの。
その時間が苦痛の連続であるならば働く意味っていったい何?
苦行から学べることもあるけれど、それで心身壊してしまえば全くもって意味をなさないことだから。
忙しくて大変な日も、時に嫌な日もあるけれど、そんな中でも、やりがいや楽しさ・成長をを味わえる職場環境で働くことが出来た方がよくないですか?
合わない環境ならば変えた方がいいことだけど、合う合わないを事前に明確にしておけたら、経験しなくてよいことを回避できるのだから。
自身の失敗と悔恨から皆さんに伝えたいことです。
次回に続きます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
凛子
例えば
まだ社会に出て間もない人は指導や教育が必要な立場です。
面接時にそのような人から聞いた言葉に
「勉強がしたいから教えてくれる先輩がいる所で働きたい」というもの。
そのような目的が明確なものであれば、医院を絞って応募できます。
ならば、皆が自分にピッタリな職場を見つけているのでしょうか?
自分に超ぴったりな職場で働けるこの上ない幸せ者は、ほんの一握りです。