今回は仕事の基本
守破離の【守】を考えてみます。
最初の段階
初心者や導入部分に当てはめられるもの。
前回の説明の通りなのですが、
まずは教えられたことを型通り徹底して繰り返し行うこと。
鉄は熱いうちに打てと言う諺もある通り、正しい基本の型(やり方)を
まだ熱意冷めない柔軟で吸収力がある初期段階で基本通りに行い、体で覚えていく。
それが【守】です。
言われたことを行い、チェックという支援を受けながら基本業務を身につけます。
そう
このチェックが実はとても大事。
言われた通り出来ているか否かは、経験者にしかわかりませんから。
ここでチェックを怠ると、間違った理解や手順のまま、基本からそれた型が形成されてしまいます。
基本が理解される事なく、自己流がこの早い段階で出来上がり…
本人はそれで良しと誤解してしまう。
形なしの完成です。
(形なしって本来の形を損なうという意味です)
これ、まことに残念なこと。
毎度ですが、意外と多いのです。
なかなか難しい・・・
●物理的に教える人がいない、新人だけ
●忙しすぎて聞けない、チェック体制が機能しない
●そもそもチェック体制がない(指導担当等)
●人間関係の問題で聞きづらい・聞けない
●教える立場である者が、それを自覚していない
●教えたっきり放置
この様な環境では育つはずの人も育たず。
早期離職があっても無理のないことです。
「人という字は互いに支え合う」なんて言うのがありましたが
一人で、自分だけで新しい仕事を覚えるのはそれは至難の業で。
新人たちへのフォーローの大切さを痛感します。
一方で、
教えを受ける側も教えられたことを実践する、という素直さが大切。
不平不満ばかり垂れ流す暇があるならやることきっちりやってからって話ですから。
人間、お口で何を言っても結局は行動が全てです。
いくつになってもそこ大事。
『仕事においては、最初が最も肝心である』と。
古代から今に至るまで【守】は不変なのです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
凛子