前回は教えることの一つ、作業をする上で必要な方法や手順を教えることが基本中の基本であることをお伝えしました。
それが無ければ何も始まらないですから。
今回は二つ目のそれぞれの職種に対する【取り組み方】について教えることの必要性について。
【職種に対する取り組み方(意義・目的・価値】
各自それぞれの持ち場で与えられた仕事をするわけですが、そこに『なぜそうするのか』の理由づけがないとすべてがただの作業で終わってしまいます。
作業=ルーティンです。『型』に沿って行うもので『型通りに』行うことによってのみ成果を上げられるものです。
一方
『なぜそうするのか』の『意義・目的』が明確になっている取り組み方を教えることで目の前の仕事に対する責任と価値を、自分が行うことで良くも悪くもどんなことが起こるのか知ってもらうことができます。
そうすることで『ただ与えられた仕事をこなす』のではなく「どうしたらもっと…」と
頭を使って質の良い仕事をすることができるのではないかと考えます。
特に医療という仕事は生身の人間が絡んできます。
人相手の仕事です。
感情のある人間です。
そこをないがしろにして、どれだけ良い仕事ができましょうか?
相手を気遣う・思いやる気持ちの有無は、言動すべてに表われます。
そしてそれは必ず相手に伝わっているものです。
これ、お忘れの方が意外といらっしゃる。
残念なことです。
常々言っていることですが仕事は頭でするものです。
考えてそれを行動にすることで結果がでます。
人の仕事ぶりを見れば頭を使ているか否かは分かります。
どうしても『型のみ』の仕事をしているとマンネリになりがち。
時に自分の好き嫌いや面倒は嫌だという感情が最優先されれば『型の仕事』の面白みはなくなります。
守・破・離の『守』は『型』です。
ただ、そこに甘んじていたり、いつまでもそこから脱却せずにいると仕事はつまらないものになっていくものです。
そうならないために
早い段階で、鉄が熱いうちに仕事に対する意義・目的を教えながら『型』を教えることがこの業界の未来に繋がるのではないかなと勝手に思う今日この頃です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
凛子