凛子のつれづれ

歯科で働くこと・組織の在り方を気ままに書いています。

つれづれ36  守破離の【離】

 

守破離シリーズラストは守破離の【離】です。

 

f:id:picorinko:20210203102213j:plain

 

基本を踏まえ、そこから創意工夫をして自分なりの方法を見つけながら、それを確立してゆく。

 

それが【離】です。

 

ここで大切なことは

 

あくまでも『基本はベースにある』ということ。

 

これがなくなってしまっては、全てが意味をなさなくなってしまいます。

 

新人から中堅そしていわゆる「ベテラン」と言われる域に達する段階です。

 

「ベテラン」とは長年の経験を重ね、その道に熟達した人のこと。

 

ここまで来るには、ある程度の時間を要するということ。

 

その時間の中で、いろいろな失敗も経験しながら、さらにより良いものを

 

身に着ける努力をしている人たちがこの域に到達するのではないかと考えます。

 

そうして少しづつ成功体験から「これがよい、これでよい」というものを確信する。

新たな形や取り組みを生み出していくのもこの段階でしょう。

 

それが【離】です。

 

 

皆さんの周りにもベテランと呼ばれる人はいると思います。

 

その人たちの行動・仕事のやり方をちょっと思い返してみてください。

 

それは、患者さんとの良い関係性の中でのやり取りであったり

作業効率であったり(無駄な動きがないということ)

周囲のスタッフからの信頼であったり。

 

こうしたことにバランスが取れている人です。

 

もし、ベテランと言われる人の中で、

技術は申し分ないけれど、スタッフ間では問題があるという人がいるなら、

それは残念ながらベテラン【離】の人ではありませんぞ。

 

ベテラン(仮)の状態です。

 

患者さんにはいい顔をするけれど、スタッフには違うという人も同じ。

やはり、一番近しい人と良い関係をとれない人は、いくら何かが突出していても

それは、見せかけ・上辺だけのもの。

 

【離】を目指している方はご注意を。

 

「こんなこと言うならお前はどうなんだよ、分かったような口聞いて」

 

なんてお声が聞こえてきそうなのですが、

 

私はまだまだです。こうなれたら素敵やんって思う段階です。

 

だからこそ、この【離】は道のりが遠い。

人生日々勉強です。

 

 

日々の業務の中で成功体験を積んで来ると、

仕事の楽しさが増してきます。

 

「今日は患者さんからお褒めの言葉を頂けたな」とか

「さっきは、院内が滞りなく動いて患者さんをお待たせしないですんだな」とか

「あそこで○○さんがサポートしてくれたから助かった~」とか

 

こういう風に、感じ、思えるようになればあなたは確実に成長しています。

 

そう

 

私たちは成長が必要なのです。

 

【守】【破】【離】のどの段階にいても成長が、前進することが

 

仕事に楽しさをプラスしていきます。

 

「辛い」・「苦しい」・「楽しくなんかない」・・・

 

この様にしか感じることができない人は

 

現在、相当疲れ果てている人か、停滞・後退の状況にはまっているかの

どちらかでしょう。

 

そういう人が、患いを治しに来る・定期メンテナンスに来る方々を

心から笑顔でお迎えしているかはちょっと疑問。

 

あなたのその負の感情は医院に来られる患者さんには関係のないことです。

辛いかもしれないけれど笑顔で迎え入れてください。

目の前の患者さんに関わっている限りは。

 

【離】がはるか遠くて見えないのであれば、

まずは、足元から見直してみましょう。

 

今の自分はどこにいるのか

どうなりたいのか・どうしたいのか

 

【守】に戻るのもよし

【破】をとことん突き詰めるでもよし

 

そうすれば、【離】がうっす~ら遠くに見えてくるかもしれません。

 

《他人と過去は変えられないが自分と未来は変えられる》のですから。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

凛子