《教えるべきはやり方か?》
新しい人に物事を教える時に陥りがちなこと。
それは
【やり方】と【やるべきこと】が混同されてしまう。
惜しい。
やり方は型や手順。
もちろん、基本中の基本です。
仕事を早く覚えるにはこの通りにするのがイチバン。
こう考えると分かりやすいでしょうか。
・やり方は手段
・やるべきことは目的
目的○○が定まっていないと手段△△が目的化してしまう。
○○という目的の為に△△をする。が本来の姿です。
例えば、
『消毒をしてから次のセットを置く』という作業があるとします。
やるべきことは消毒してから次を置くです。
やり方は決まっている型や手順があればその通りにすればよいこと。
時に、このやり方に固執するあまり、細かい順番にこだわって
「違うそうじゃない」となるわけです。
こうなると、手段が目的になってしまっているのですよねぇ。
やるべきこと(目的)が手順通り微細漏らさずやる(手段)になってしまう。
もったいない。
よく山頂にゴールするのに様々なルートがあるという例えがあります。
目的は山頂へのゴール
手段は何通りもあるルート
目的は同じところでも、行き着くまでの過程は異なることもある。というもの。
細かい手順や型は作業を抜けもれなく確実に行うには必要です。
ただし、そこをギッチギチにしてしまうと目的を逸してしまう危険もあるという事です。
スタッフ数の多い組織では
一定のルールがないと収集がつかなくなります。
物の置き場や手順が定まっていなければ、常に探し物や気がついた人がその都度修正しなければならず現場は混乱です。
組織においてルールは必須・不可欠です。
しかしながらそこに縛られ過ぎてしまうと、
やるべき目的が理解されないまま、いつまで経っても形だけの仕事になってしまうことも十分あり得るのです。
・目的
・手段
・プラス価値観
この三点は組織内で共有すべき大切なものだと思うのです。
やり方を教えることは大前提ではあるけれど、
やるべきことを教えるか否かで仕事の質は変わるように感じます。
凛子