凛子のつれづれ

歯科で働くこと・組織の在り方を気ままに書いています。

つれづれ40 教えることの難しさ

 

人を育てるって本当に大変な事です。

一人前の仕事人として成長の責任は、既にそこにいる院長や勤務医も含むスタッフにあります。

 

指導・教育と言葉で言うのは簡単だけど、実践となるとたやすいことではありません。

 

今振り返ると、うまくいっていないことの方が多く、こちらの至らなさだらけ。

猛省の意味も込め、今回これをテーマに選びました。

 

 【なぜ出来ないかの視点】

これが当時の私には欠けていたからダメだったんですね。

 

なぜ出来ないのかを、あくまでも自分の目線で考えていたのです。

相手のことなのに…

出来ないことそれ自体に注視し過ぎていた気がします。

 

嘘やごまかし、あざとさのある人は別として、

出来ない事の本質に迫ってあげられなかったんだなと。

 

出来ない理由が何かを

相手の行動を観察し原因を見つけ、

それが行動を変えれば良いことなのか

本人に変化が可能なのか否か

少し話せば本人自ら気づく事が出来るか

問題行動を繰り返す場合、根本的に変えられない問題が潜んではいまいか

こうした事を見極めて、指摘・注意・改善を促す。

そしてフォローを続けていく。

 

自らの失敗が教えてくれたことです。

 

よく

繰り返し教えれば相手はできると思いがちなのですが。

それには限度がある現実も、教える側はわきまえておかなければなりません。

 

変えられるもの

変えられないものの割切りも必要。

 

『いくら指摘しても同じ間違いを繰り返す』

こういう場合は、どこかで修正よりも転換に重きを置いた方が、指導する側のストレス減に。

 

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なぜできないのか?

それはシステムに問題がある場合も。

 

決められた手順が非効率

やる事が多すぎて、優先順位が分かりにくい

指導方法が複雑

確実さよりスピード重視の指導

指導担当が適任ではない等々

 

システムに問題があると、新しい人を迎えるたびに、何かしら支障が繰り返されます。

だいたい同じ段階で。

ってことは、仕組みに難ありだと言うこと。

 

例えば

新人が試用期間過ぎてすぐや、一年以内にに離脱してしまう場合。

これは、指導方法(仕組み)に新人が順応しきれていないから。

こんなにもったいない話があるでしょうか。

 

本当に合わなかったならばさようならですが、

もう少しやりようがあったのでは?と思う事も事実。

 

やり方だけが先行し

何のために

誰のために

それを行うかが抜けてしまっている。

 

手順一つにとっても、

なぜこの手順なのかを知ると知らずとでは動き方も異なります。

 

どの様にやるか・やり方は目に見えますが

意義・目的・理由・動機付けなどの概念は目には見えません。

 

しかし

それを一番最初に教える事・学ぶ事なのではと近年想うことです。

 

目には見えない大切なことをないがしろにしてはいまいか。 

新しい人たちを迎えるこの時期に改めて見直すきっかけになればと。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

凛子