以前のブログで(今週のコトワザ:百聞は一見に如かず)、
視覚化(視認)について触れたのでその続きです。
二択で考えれば、もちろんケースバイケースもあろうかとは思いますが、共有事項や伝達事項は圧倒的に【視覚化】をお勧めします。
答えは単純明快
①人って忘れる生き物だから
忘れることを悪いこと・出来ていないことと捉えるのはちょっと違うよねと感じています。
色々経験してきて思うことです。
もちろん、教えられたことを自分の中に落とし込まず、覚えようとしないのは言語道断。
そうではなくて、
視覚に訴えることは相手を(対象者を)刺激するからです。
日常のルーティンワークでさえ、バラつきが出ることは茶飯事。
それを、声を大にして注意をしたところで・「意識しろ」と言うたところで、
然程の効果は無いのはお分かりの方もいらっしゃるかと。
いちいち注意したり
いちいち聞いて確認するよりも
【目に見える形】を作り一目出来れば正しい方法でそれが出来るわけで。
注意を促すことも、必要な場所に視覚化しておけば、
見るたびにハッとさせられます。
仮に忘れても見れば解かります、見ればできるのです。
②形に残すことで証拠になる
ありがちなのは【言った・言わない】【聞いた・聞いてない】問題。
申し送りなども、口頭伝達だけではどうしても漏れが生じやすく、ボーっとして聞いたふりなんてこともザラです。
こういったことを防ぐためには
文字に起こして形に残すこと。
「ここにこう書いてあるじゃない?」と指摘できるのですから。
そもそも、言った・言わないはこちらが伝えたつもりでも、相手にその意図が伝わっていないこともよくあること。
書き残すことで後々見返すこともできますし。
メリットがあるのは確か。
何かトラブルが起こった時の対処として証拠として記録を残すことが良いとも言われています。
ドライブレコーダーの普及はそれを物語るものです。
③誰もが同じ認識ができる
決められたルールや手順があるのにバラつきがでるのは、スタッフが複数存在する組織では悩み尽きないこと。
ルールや手順を皆が同じように守るためには視覚に訴えるのが効果的です。
ごみ箱にラベリングをしてあればどこに何を捨てればよいか分かること。
何もなければ、勝手に好きな所へテキトーに投げ入れます。
物の置き場一つとっても
どこに何を置くかのラベルがあれば、何も考えずただそこに置けばよいこと。
ラベルという認識できる印があることで迷うことなく目的を果たせるのです。
「そんなの覚えればよいことでは?」と仰る方もおいででしょう。
それは、あくまでも御当人なら覚えられることなのです。
自分と他人を同化するとこの罠に陥ります。
自分と他人は異なる生き物なのです。
自分が出来ること=他人も出来るわけではないのです。
社会に出て嫌というほど体験してきました。
だからこそ、声を大にして申し上げたい。
もちろん、聴覚が優位な人、視覚が優位な人は存在します。
それは人それぞれ。
ただ、『組織は個ではなく集団』です。
それが上手く機能するためには視覚化はとても大切だと考えます。
あなたの組織はいかがでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
凛子