常々気になる言葉があり、今回はそれについて。
知っているようで実は意味を知らずに、時に間違って使っている言葉ってたくさんあります。
共感・共鳴・同期・同調の意味ご存知でしょうか?
【共感】
他人の体験する感情や心理状態あるいは主張などを自分も全く同じように感じたり理解すること
いわゆる『共に喜び共に泣く』というもの。
自分の感情・思いは脇に置き、相手の立場になりその感情や思いを共有することです。
今でいうところの《寄り添う》ってやつでしょうか。
人相手の仕事、特に医療の場合、この能力・スキルの有無はとても大きいかと。
共感力に欠けると信頼関係の構築は難しいもの。
「痛い」という相手に「そんなことはない」って言い張ってしまっては元も子もないこと。
そこで一言「痛いんですね」と言えたらいいことなのに。
【共鳴】
他人の考えや行動などに心から同感すること
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よく他者の話を聞いて深くうなずいたり、うーんと唸ったり、腑に落ちることありませんか?
「それそれ~」って思えるやつです。
合点がいくとも言いましょうか。
「こうした方がもっといいのにね」という言葉に「私も同じことを思ってた!」という場面に出くわした経験あると思います。
そういう状況下では結束力がものをいいます。
共鳴のある環境は組織としては強いです。
【同期】
作業時間を一致させること
内容や情報を一致させること
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働くこと・仕事そのものがこれにあてはまるでしょう。
同じ場所で
同じ時間帯に
その目的のためになすべき業務を行う。
そこでの情報共有は必須ですし、目的を異にする人だらけであればバラバラ好き勝手に仕事をして協力なんてあったもんじゃない。
組織としては致命的です。
デジタルな世界でも作業に同期は欠かせない様に、
アナログな現場でも同期は不可欠です。
【同調】
他に調子を合わせること
他人の意見主張などに賛同すること
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同調圧力という言葉をよく耳にします。
これが厄介、ほんとに。
で、実に面倒くさいんだ。
大抵場合の同調は、自分が納得・得心というよりも、
上下関係や
波風が立たぬようにと計らいから起こるもの。
周囲に合わせることも大切だけど、問題はその合わせ方。
上や周囲からの有言・無言の『圧』に同調しなければならない環境って、ほんとどうなんでしょう?って感じています。
そこに真の生産性はあるのかな?
組織の中には必要なものと、あってはならないものが混在しています。
それを絶えず見極めて、働く人に、そこを・それを利用する人にも優しい組織が生き残るのではないかと思う日々です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
凛子