相変わらず歯科業界も人材不足と言われ続けています。
それは既に言い訳にもならないこと。
『とりあえず』安易に採用して1年以内に退職者を出しているようでは、残るスタッフは疲弊するばかり。
「売り手市場だしダメなら辞めて次を探せばいいや」なんて安易な入退職も自分の職歴にマイナスになるだけではなく、どんどん選択肢を狭めてしまうだけ。
雇用側にも求職側にもメリット何一つなく。
時代は令和。
しかしながら、未だに昭和スタイルのマネジメントが行われている所はごまんとあるはず。
時代の変化と共に変えていかなくてはならない『こと』や『もの』はあるはず。
変化に抗っていては組織の安定は難しいのです。
一般企業でも【ジョブ型かメンバーシップ型か】採用に関しては議論が交わされています。
どちらが良いとは一概には言えず、
それぞれのよい所を、その組織に合ったスタイルで活用していくのが良いのではと考えます。
ただ、人事を経験して思うのは歯科業界も多分に漏れず、
今の時代メンバーシップ型に固執・重視では人が育つ前に離職してしまう可能性は高いということ。
その穴を埋めるには【ジョブ型】的雇用に切り替えないと、経営者はじめ、既存の従業員のストレスは増すばかりです。
結局同じことの繰り返しですから。
それがこの業界の採用問題の根っこだと常々感じています。
ジョブ型は専門性の高い人材を仕事に割り当てることが目的ですが、
歯科とて同じ。
『今、必要な人材』はどんなタイプかを明確にしないままでいるから、いつまで経ってもメンバーシップ型採用をして、一からすべてを教え、身につけさせるという時間を要してしまう。
これはメンバーシップ型雇用を批判しているのではありません。
それが叶う組織であれば育て、成長を見守っていけばよいのです。
問題なのは、
教え・育てる人がいないのに、
その為の時間に余裕は無いのにもかかわらず、
一から育てようとしている組織です。
言うておきますが、
教え・育てることは誰にでも出来ることではありません。
長く働いていたり、経験豊富と言われる人でさえ、指導には不向きで、育つものも育たないなんてこともザラですから。
そう、
全ての人が同じように出来ることを求めていては、時間がいくらあっても足りはしないのです。
一人一人の【得意や強み】を活かした職場環境に変えていかなかれば、
『医療』という生身の人間と日々向き合う現場は暗澹たるものです。
問題の根が変わらない限り
スタッフの声は人が変われど時間が変われど何も変わらず同じことの繰り返しです。
こうして組織はまた変化のチャンスを逃していくわけです。
ほんとうにこんなことそろそろいい加減にして欲しい・・・
こうしてつらつらと書きながら、
やはりマネジメントの大切さを再々再々再確認したのでした。
今年もこれからもこれが《根っこのテーマ》です。
変わらないもの
変えなくてはいけないもの
それを見極めること
変化に躊躇しているようでは時代においてけぼりです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
凛子