凛子のつれづれ

歯科で働くこと・組織の在り方を気ままに書いています。

つれづれ22 安心・安全+〇〇

 

ウィズコロナ・アフターコロナと言われ、あらゆる所で安心・安全という文言が当たり前の様に使われ耳に慣れてきました。

 

最近しみじみ思うのです。

安心・安全にプラス〇〇がされなければと。

 

その○○にあてはまる言葉とはいったい何でしょうか?

皆さんなら、どんな言葉をそこにあてはめますか?

 

恐らく、いろいろな言葉があてはまることでしょう。

その言葉はきっと、あなたの思いや・願いが込められているのだと思います。

 

 

私は、この○○に

 

納得

 

という、言葉をあてはめます。

 

 

◆なぜ納得なのか?

 

納得とは:他人の考えや行動などを十分に理解して心から受け入れること。です。

 

安心安全を謳うものが、何か裏付けとなるものがなければ

人はそこに信頼を置くことができないのではないでしょうか?

 

いわゆる、

 

【なぜ・どうして】です。

 

歯科に限れば、

なぜ、虫歯や歯周病になるのかに、はじまり

なぜ、歯を磨かなくてはならないのか

なぜ、その歯をその方法で治療する必要があるのか

どうしたら、虫歯や歯周病を予防できるか

どうしたら(どうすれば)治療の繰り返しを防ぐことができるのか等々

 

現状→原因→対処方法→管理方法の説明が必須・不可欠です。

 

こうした説明を受ける相手(患者さん(様))が理解して、

「そうなんだ、だから必要なのだ」と得心(納得)してくれなければ

行動変容は起こるわけもなく、治療に対しての同意は得られるはずもなく、

その説明は一方的に聞かされている単なる〈話〉です。

 

人は、自分で理解して納得しなければ

行動を変えたり、指導・指示に従うことは容易ではありません。

 

説明をして相手に考え、理解、納得してもらい選択を自ら選んでもらうことが重要なのです。

 無理くり〈話〉を強要したところで、納得どころか、満足も得られず、

最悪はトラブルにもなりかねません。

 

その人に、必要だと思うことがあれば、

相手が理解して、納得する方法で説明をしなければなりません。

 

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そう

 

患者さん(様)が理解・納得する方法です。

説明する側の都合や理解ではありません。

 

時々、ドクターの説明を

首を傾げながら聞いていたり

何か府に落ちない表情や腕組みで反応していたりするのを見かけます。

 

傍で見聞きしているスタッフが分かるくらいに

納得してないなぁと感じてしまうやりとりが。

 

そこで、それを見過ごしてしまうと、不信感を拭えない状況になり、

治療の中断や、無断キャンセル、定期健診が増加しないどころか減少に繋がっていくのです。

 

中断・無断キャンセル・健診受診率の低さは医院側に説明不足があると言っても決して過言ではありません。

 

*ここで言う説明不足とは

説明しないこともそうですが(そもそも今どき説明をしないなんてあり得なーい)

相手に届いていない(納得していない)〈話〉も説明不足とご理解くださいませ。

 

 

医療には信頼が不可欠です。

医院側と患者さん(様)間の信頼がなければ、なにも始まらないのです。

 

この、納得、説明は

なにもドクターだけの専売特許ではございませんことよ。

 

患者さん(様)と関わる全てのスタッフにも当然言えること。

受付での説明

チェアサイドでの説明

カウンセリングでの説明・・・

 

とにかく相手が納得する

説明

説明

説明です‼ 

 

人は納得してからの行動の方が、継続が安定します。

 

 

因みに、今回のテーマはなにも患者さん(様)だけに限ったことではなく

院長とスタッフ

スタッフ間での指導教育でも同様です。

 

 

あなたの医院では

患者さん(様)が、スタッフが納得する説明ができていますか?

この機会に是非、皆さんで確認されてみてください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

凛子