凛子のつれづれ

歯科で働くこと・組織の在り方を気ままに書いています。

つれづれ15 採用について考える②

求人欄で思うこと

 

ネット広告で医療従事者の求人を目にします。

そこでは給与がバーン‼と前面に出ています。

 

広告スペースが限られているし、注目度としては必要だとは思うのですが…

 

人間だものそりゃね、安い給与より高給がいいに決まっていますよ。

 

だけど、ご注意いただきたいのはですね、

 

高給な所はやはりそれなりに求められることも多いということ。

 

意外に分かってない人がいるんだなこれ。

 

まだ、業界で働き始めて間もなく、経験もさほどない人が

 

自分が思うほどのお給料をもらっていないとこぼすのですが、

 

そんな人たちに言いたい。

 

あなたの今の経験値でどれほどのことを成し遂げているのですかと。

 

まだ、経験のない人たちに支払われているのは先行投資に過ぎないのですよと。

 

あなたが雇われたからには、あなたの持てるスキルを発揮して医院に貢献する。

 

その対価がお給料なのですよと。

 

みんなね、お金をもらうことを当たり前に思っていませんかと。

 

医院に、患者さん(様)に、スタッフに対しての貢献度がまだ然程でない人が高給をもらえるはずはないのですよ。

 

 

もちろん、個々の働きに対して正当な評価がされていなかったり

 

本来ならば貰えるものが貰えていないという不当な待遇であれば話は別です。

 

ただ、

 

高給欲しさに仕事をすれば、当然動機が評価のためなので

 

行動の仕方が「私○○やってます」的なアピールに陥りがち。

 

でも果たしてその行動は誰のため?

患者さん(様)の安全・安心・納得をもたらしているのだろうか。

 

 

人材難から一人でも多くの人に来てもらいたいが為に対策として給与設定を上げる方法もあります。

経営サイドからすれば、苦肉の策です。

ただ、時にそれは『医院の魅力』ではなく、『高給の魅力』に心惹かれた人が寄ってくる側面もあります。

 

それを良しとして割り切って採用されるならば問題はないのでしょうし、働く側も割り切って求めに応じ粛々と働ければそれに越したことはありません。

 

でも、大抵はそんなうまいこと、ない気がします。

人って感情の生き物ですし。

 

 

医院の魅力に惹かれるなんて理想だと言われてしまえばそれまでですが、

やはり、仕事はお金がすべてではないのではと今まで働いて感じています。

正当な評価がされているという前提で。

 

自分が属した医院で研鑽を積みながら

患者さん(様)に喜んでもらい、

ともに働くスタッフと阿吽の呼吸で仕事が出来、互いをフォローすることをいとわず

自分の存在や発言を否定されることのない安全な場所であること

トップダウン型に固執せずスタッフのアイデアを試行錯誤させてもらえる環境…

 

そう

 

患者さん(様)だけでなく

スタッフも安心・安全を感じられる職場であれば

直ぐに辞めたり・入れ替わりも多くはないのではと感じます。

 

 

 

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お金はとても大切です。生きていくうえで。

 

でも、それに執着が過ぎると物事の本質(そのもののして欠くことができない、最も大切な根本の性質・要素)を見失ってしまう気がしてなりません。

 

 

転職を考える時、医院の特色や魅力が分かる求人に心惹かれたならば、一度見学してみるのはいかがでしょうか。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

凛子