凛子のつれづれ

歯科で働くこと・組織の在り方を気ままに書いています。

つれづれ27 【じんざい】について考える①

 

今回は日頃私が『働くということ』を考えるにあたり、参考にしている

書籍の引用から。

 

 まず、人材の「材」という文字のつくりの「才」は、

能力・資質、はたらきといった意味です。

そして、へんの「木」に込められているのは主に2つの意味です。

 1つは木はいろいろに加工され、活用されます。

そのさまざまなものに化けるという潜在的な可能性。

もう1つは、使い勝手がよい資源であること。

 このことから、「あなたは人材です」といった場合、

次の2つの意味合いが出てきます。

 1つは、「ポテンシャル人材」。

その人の潜在能力を評価し、将来へ期待を込めて使います。

 もう1つは「ユーティリティ人材」。

独自性や潜在能力はあまりないけれど、

いろいろ使い勝手のいい人を指して言います。

 それに対し、「あなたは人財です」言った場合、

そこにはその人が生み出す仕事の独自性や影響性、

効果性などを高く評価するニュアンスを含んでいます。

まさに財(たから)の人を指す言葉です。

 会社はだれを採用するにしても、無駄な人を採ることはありません。

必ず期待を込めて「ポテンシャル人材」として迎え入れます。

 (村山 昇氏 著  働き方の哲学 212頁より 原文のまま)

 

 

これを読んだ時に、日本語の奥深さを改めて知ることが出来ましたし、

【じんざい】の意味合いを理解すればするほど、働くという意識について

ますます考えさせられた次第で。

 

 

皆さんは【じんざい】と聞くとまずどんな漢字を思い浮かべるでしょう?

 

一般的には人材

 

大切にしている表現には人財

 

組織にいてくれる人には人在

 

問題行動のある人には人罪

 

人在や人罪は使いづらい言葉ですが。

このように表現されることもあるようです。

 

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人材を辞書で調べると

 

才能があり、役に立つ人。有能な人物。 とありました。

これだけでも十分な表現です。

 

そう

 

どこで働くにしても

何をするにしても

 

働く側(従業員)は、

 

自分が属する医院(組織)の中で、自分の能力で役に立つ

ということが雇用された者の責任なのです。

 

一方、雇用する側(院長・理事長等実質的な経営者)は、

 

従業員に持てる才能を発揮してもらう環境を整え、提供することが

採用する者の責任なのでは?と考えます。

 

それぞれの立場で

 

【じんざい】という言葉の意味をしかと理解して

働く、働いてもらうことがいろいろな問題を最小限に抑えることが

できるのではないかというのが、近年の結論です。

 

 

こう考えると、

 

いかにそれぞれが(こういっちゃ失礼ですが)

 

あまりそこまで深く考えもせずに

 

漠然と働き(働いてもらい)、

 

漠然としているからお互い

 

何をどうしてよいのか分からず、

 

とりあえずとか適当に、その場しのぎで対処する。

 

だから、問題の本質に迫らない・迫れない

 

組織にとっては、いつもいつも人が変われど同じことの繰り返し

 

人にとっては、所変われど同じ問題にぶつかるのではないでしょうか。

 

そう感じてならないのです。

 

 

本来のあるべき姿・あり方を理解することから

 

働くことは始まるのではないかと。

 

であれば、

 

働く側(従業員)の責任とは?

 

次回から考えます。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

凛子