今まで働いてきた所や見学をしてきた様々な所を振り返って思うのは、
バックヤードをみればその組織の現状をある程度理解することはできるかと。
バックヤード
まずは意味を改めて。
バックヤードとは
小売店舗あるいは博物館等の施設で、通常の利用客や来場者が立ち入らない場所を指す
ウイキペディアより
さらに
店舗のうち、売り場に供さないスペースをいう。
小売業においては商品倉庫やパッケージングをするスペースなどをいい、
飲食店では厨房や材料置き場などが該当する。
原則的には、このバックヤードは収益を生まないスペースであり、できるだけ効率的に活用する必要がある。
コトバンクより
です。ニュアンスでは何となくな理解でも改めて文字におこしてみるとへぇ~そうなんだって思いますよね。
個人的に興味深かったのは、
バックヤードが直接的に収益を生まないスペースであるということ。
まぁそうなんだけど。
歯科であればユニット上が収益を生むスペースであり、
カウンセリング室があれば、そこが収益につながるスペースでもあるわけで。
そうなると
まずもってそこは当然の事ながら
そこで一定の時間を過ごす人たち(患者さん)にとって居心地のよい所でなければなりませんと。
そこに座る人たちの目線や肌感を大切にしませんと。ということになるわけです。
(これに関しては過去のブログで扱っているのでご興味ある方は覗いてみてください)
今回考えるのはバックヤードとみなされる場所。
在庫を置く場所だったり
患者さん(様)や第三者からは直接見えない所だったり
スタッフ専用の出入り口やその周辺
スタッフが利用する休憩室も当然の事含まれるでしょう。
その直接的には収益を生まない場所の管理状態が、
そこで働く人たちの現状を表しているのは決して過言ではないと考えます。
外から来る人達の目に触れていない所まで手が行き届いていないという事は、
①目の前の自分たちが最優先にやらねばならぬことに手いっぱいで余裕がない状態
②共有スペースに関知しない(感知しないでもよいかも)他人事・無関心な人達の集まりかのどちらかです。
①の場合
手いっぱいで余裕がない状態は、システムに問題があります。
いつも、ギリギリの人数で動いているならば最優先事項を次々にこなさなければならないので、当然、バックヤードまで手が回りません。
人手と時間に余裕がなければ難しい話です。
「気にはなりつつ」という状態です。
この様な環境だと、既にスタッフには疲弊が見られるので、諸々のシステムの見直しが必要でしょう。
人間、気持ちに余裕がなければよい仕事はできませんから。
②の場合
人手が充足しているのにバックヤードが管理できていないのは
その場所を管理・維持する必要性を教えられていないか、
「誰かがやってくれるだろう」という他責な人が多い組織という事になります。
そもそも、
自分が働く場所の維持管理をしない人が、質の良い仕事をできるとは今までの経験上あまり思えず。
自分が日々関わっている場所です。
そこがゴミや埃にまみれ雑然としていて果たして気持ちよく仕事ができるのか?
整然とした所、雑然とした所、どちらが探し物がしやすい事か。
最も整然としていたら、探し物もないのですが。
スタッフ各々が目の前の仕事を言われた事だけ、
ただ淡々と考えることなく作業ベースで行っている人達の集まりならば、
残念ですが見えない所にまで細やかな気配りは難しいかもしれません。
そういった細やかな気配りは人に対しても同じこと。
不潔な場所はさらに不潔になり。
常時清潔な場所は不潔にはなりにくいものです。
どの業種であれ
ゴミや埃が目に付く
本来ならばそこにあるはずのないものが置きっぱなしになっている
見えない所だからと物が散乱した状態…。
直接的にお金を生み出さない場所がこのような状態ならば
組織として何かしら問題を抱えています。
清潔な場所にはそれに見合った人が集まるものです。
逆も然り。
まさしく不潔な工場に善良な職工なしです。
今一度、医院を取り巻く環境要チェックです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
凛子