凛子のつれづれ

歯科で働くこと・組織の在り方を気ままに書いています。

つれづれ30 整理整頓〜誰のため・何のため?

 

その昔、働いていた某所はいわゆる一軒家で言えば【汚屋敷】と

同等のところがありました。

 

当時、差し障りのない待合室で面接をして終わりました。

きっとあの扉の向こう側にある診療室を面接時にちらりとでも見ていたら、

これは書けなかったんだと思うと感慨ひとしお。

 

勤務初日で、明らかに場違いであったことは分かりました。

 

レントゲン室には要なのか不要なのか分からないものが

そびえ立つ様に積み置かれ空きスペースを有効利用し物置化。

その狭いレントゲン室の圧迫感たるや。

そこに入っていただく患者さん(様)に申し訳ない思い。

 

診療室内のスタッフの動線エリアの床には物が直置きしてあり、

実際の診療や仕事に関係のないものが診療室内のあらゆる所に

何事もなく鎮座しています。

 

いわゆる【片付けられない】医院でした。

 

歴代のスタッフは事あるごとに片付けを試みるのですが、

逆に叱られる。

だから、静かに退職するか、諦観し自分の分を全うするか。

 

実際、スタッフの定着とは程遠い職場です。

 

 

今回、何が言いたいかというと・・・

 

医院は自宅でもなければ

自分のプライベートな場所でもない。

診療と無関係な私物は院内に極力置かない。

本来のあるべき場所として活用いたしましょう。

 

ということ。

 

分かり切ってると言われそうですが、これがなかなか。

 

その医院の管理・責任者にとっては第二の自宅なのかもしれません。

 

従業員にとってはちょっと置かせてもらう軽い気持ちなのかもしれません。

(所定のロッカーや共有の置き場とは別です)

 

そうやって、少しづつ私物と言われるものをあちらこちらに置いていったり

物があちこちに点在している環境はいったい誰得なのでしょうか?

 

先に挙げた医院ほどではなくても、片付けられない系医院はあります。

 

整理整頓が出来ていない景色は、そこに日々身を置く人には何ら

違和感はないのでしょうが、初めて訪れる人たちには異様な光景です。

 

異様です。

 

本来は置かない所に何故か物が置かれている。

あるべきところに無い。

散在していて見苦しくもあり、効率も悪し。

 

このような所に誰が好んで通い続けるのでしょうか?

それは、片付けられない人を心底理解し、絶大な信頼を置く人たちのみ。

 

そもそも 

 

医療を行う場所が『汚』や『雑多』な環境であること自体がおかしな話です。

 

そう

 

私たちが行っているのは医療行為なのです。

 

医療を受ける側、

医療に携わる側(従業員という意)、

 

双方が、気持ちよくいられる環境の為に整理・整頓・清掃・清潔が

重要なのではないでしょうか?

そうすることで、院内の美観を衛生的に保つことが出来るのです。

 

そこに訪れる初見者は観察しています。

業者さんであったり

患者さん(様)

そこで働こうと考えている面接・見学者等々

 

時間があればあるほどです。

 

誰がどこを見ても恥ずかしくないように、

本来あるべき医院としての環境作りのために

整理整頓/清掃清潔をスタッフ全員で常に取り組みたいものです。

 

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最後までお読みいただきありがとうございました。

凛子