朝礼やミーティングなどで、
「では明日から決まった事を意識してみんなでやっていこう!」とか
「意識して患者さん(様)に接するように」という声掛け
「意識しないと変わらないよ」と言うアドバイス
「次から意識して頑張ります!」という表明…
私たちは何かとこの[意識する]というワードを無意識に使いこなしていませんか?
この意識するって言葉、重宝するんですよね。
でも
「そうは言ったけれど、(思ったけれど)やっていない、出来ていない」
どちらかといえば、こんな感じ。
意識して、ことが改善されることって
一時的か、思うようにいかないことありませんか?
意識は行動のエネルギーと言われます。
ほんとそう。
確かに意識も大切なのだけど、
その先にある行動がさらに重要なわけで。
意識することに行動が伴わなければ、物事の改善や前進は難しいことなのです。
意識してもらいたいことは大抵
- 問題点*の改善をうながすこと
- さらに物事をより良くしていくこと
*問題点=問題行動と置き換えて考えてみてくださいね。
そう
よろしくない行動を改める、変えていかなければならないので、
その行動にフォーカスしていなければスタッフの理解・協力は難しいかもしれません。
例えば、
いつまでたっても物が出しっぱなし、所定の場所に戻さない・戻せない
こんなことありませんか?
でも、これ
みんながみんな、出しっぱなしなわけではなく、
いつも元に戻している人も当然いるわけです。
その違いはなにか…
行動の習慣化の有無です。
つまり
使ったものは元の場所に戻すという行動を繰り返し繰り返し行い続けることで、定着できたことなのです。
それは、使い終わったら即戻しに行くというパターンかもしれませんし、
後でまとめて、各所を巡って所定地に戻していくのかもしれません。
方法はどうあれ、
〈出したもの・使ったものはしまう〉ということが常に頭にあるわけです。
頭にあるのが意識ですが
それが習慣化されると無意識でできるようになります。
しかしながら、なかなかどうして、これがうまくいかないのが日常・現実…
一番手っ取り早い問題行動の改善は
出来ている、成功している人のやり方を、出来ていない人がまねることです。
既に無意識にできている人の行動をそのまま、まねるのです。
10人いたら意識してやってみようという声かけに対するとらえ方はほぼ10通りです。
同じ目的を果たすためには、とらえ方を同じか、それに近い方向に寄せていかないと当然、行動にバラつきが生じます。
問題行動が多ければ、
医院内は常に誰かしらが不要なストレスを抱え
診療・各所業務に滞りが発生し
そうなると患者さん(様)にもその影響は及ぶわけで…
「意識してみよう」という声かけから
問題行動の具体的な指摘と、意識した先にある改善行動を具体的に伝えてみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
凛子