今回はお口がうるさい院長先生やスタッフリーダーについて考えます。
これまで、大なり小なり様々な規模の歯科医院で働いてきましたが、
結論から申し上げますと、過干渉・管理型、いわゆる
《マイクロマネジメント》はスタッフと医院にとってはデメリットこそあれ、
メリットはあまり感じておりません。
私自身、どちらかというとこのタイプでして、
今までのスタッフ指導での失敗の多くはこれではないかと反省の意も込めて。
そして、管理されるスタッフの立場からも少しばかり申し上げたい次第です。
マイクロマネジメントはスタッフと組織を潰してしまうマイナス面が強いものです。
そして、さらに厄介なのが、マイクロマネジメントを行っているご当人様は
その自覚もなく、逆に良かれと思ってやっている場合が多いので、スタッフとの軋轢が深く・大きくなりがちです。
こういう組織は管理者とスタッフ双方が常にモヤモヤを抱えているので、なかなか生産的な仕事は出来ないですし、出来っこないです。
そして、そのよどんだ空気は院内に波及していくという…
その空気感は、患者さん(様)は感じているのですよ。ちゃんと。
空気感てごまかせないですからね。
それはお忘れなくです。
◆こんなことございませんか?
●パッと目に入った一場面だけを見て、直ぐに指摘・注意をする
●「これやったの誰?」とつい犯人捜しをしてしまう
●物事の手順を微細に教えがち。説明が長々で要点を逃しやすい
●何度も何度も同じことを注意する
●自分は他のことをしているのに、スタッフの話に割り込み指示をだす
●スタッフがやってくれた事よりもやってない・出来ていない事に注視しがち
●逐一事細かな事にまで報告を求める
●物の置き場・物事の行い方に強いこだわりがある(定物定位とは別)等々…
どれか当てはまる、思い当たるものがあれば、
スタッフ達は辟易しているかも。
スタッフの立場から言わせていただけば、
この様な口うるささは
自分たちが信頼されていないんだと感じてしまうのですよね。
ご当人様の想いと裏腹に。
「信頼していないわけじゃない」と仰るのですが、
その行動・行為そのものは信頼からは遠いものです。残念ながら。
本当に信頼する気持ちがあるのならば、
それを行動で示してあげませんと。
上に列挙した行動は、主たるところがご自分なのです。
そう、お口がうるさいご当人様の【見方・考え方・価値観】から発生しています。
なので、行為自体はよろしくないものだけれど、相手に(スタッフに)メッセージとして伝えたいのは重々理解できます。
齢を重ねれば。
事細かな注意・指導は
『こうあって欲しい・こうして欲しいという願い』が裏メッセージなわけです。
でもね、働くスタッフは私のような年寄りばかりではないのです。
若いスタッフ・新しいスタッフに、その理解を求めるのは無理難題というもの。
察しの良いスタッフばかりでもありませんし。
ついやりがちな管理行動をどう修正すればよいのか?
そのヒントは次回に。
最後までお読みいただきありがとうございました。
凛子