〈言うは易く行うは難し〉
トップダウンの組織にありがちなのですが、
院長の・上司の・上層部の意向やアイデアを
そのまんま下に(スタッフに)落としこむ事があります。
その昔、『事件は現場で起きている』と言っていた映画だかドラマがありましたが…。
事件じゃなくても、あらゆる事は現場で起きているのは確か。
その落としこむ意向やアイデアは果たして現場で(現状)に即したものなのだろうか?
と感じる事が多いのですよね、実は…。
これも、発信者の【良かれ】と思う気持ちが根底にはあるので
心苦しくもあるのですが、あまり現実的ではないのですよね。
かえって仕事を増やしたり複雑化してしまうという。
例えば、
ミスを減らす為に、チェックをする時間を新たに設ける。
一見すると、抜け漏れを未然に防ぐ策なのですが、
従来の仕事+αなので、如何にその時間を作るかが新たな課題に。
限られた時間内に終わらせる必要もあるので、
よくよく考えると、何かを犠牲にしなければいけなくなる。
その犠牲はどこに強いられるか?となるわけで。
人手があれば、分担して作業もできますが、1人だけならどうなるのか?
アイデアの発信者はその辺りどこまでお考えになっていただけたのかなと。
言ったご本人はやらないものだから、
実情よく理解しないで仰る事が多く。。。
そもそも、多くのチェックを必要とすること自体が
元来の作業が複雑になっているということを物語っているのですが…
やはりここには、
「自分だったらこうする・自分ならできる」
という、【自分のやり方】にこだわりが見え隠れしています。
何度も申しますが
【自分の良かれ】は【相手の・周囲の良かれ】と
必ずしも合致するわけではないという現実に
目を向けけていただきたいのです。
これは、必ずしも職場だけのことではありません。
人が関わるあらゆるシチュエーションにあてはまることでしょう。
現場で働くスタッフが、いかに
[ムリ・ムラ・ムダ]なく作業できるか・できているか
チェックをするのはそこではないかと考えます。
凛子