凛子のつれづれ

歯科で働くこと・組織の在り方を気ままに書いています。

つれづれ26  コミュニケーションの難しさ④

 

《なぜ微細に確認が必要なのか?》

 

 

完全・完璧な人など存在しないので

仕事上のミスは避けられません。

 

 

そのミスにも程度があるので、

全てのミスを同じように扱うのは従業員には酷なことです。

 

しかし、業務上ミスなく、事が進めば

経営者にとってはそのことで気を揉むこともなく

本来の業務に集中できるというもの。

 

経営者・従業員双方が徒労に終わることなく

それぞれの立場・持ち場の業務に

本来のあるべき姿で向き合えたらどんなによいことか。

 

それが、うまくいかないのが現実。

だから色々面倒くさいし、

「もうやだ、やってらんなーい!」という気持ちと

戦っているわけです。

どこでも、誰でも、みんなそう。

 

極論、ミスを最小限にすればよいわけで

やはり、そこは業務の簡略化に尽きるのではと

これまでを振り返り、感じています。

 

物事が複雑になればそれだけ手間がかかり

繁雑さから混乱し、本来なすべきことに手落ちがでてしまう。

 

そう

 

業務の繁雑化が確認作業を増やしているのです。

 

歯科医院で言えば、その最たる場所は受付です。

小規模医院であれば大抵、一人ですべてを網羅しています。

同時進行で行う作業もあります。

 

時間に余裕のある医院であれば、

作業そのものに集中できるので当然、ミスも少ないです。

 

そうでない場合が、問題なのです。

忙しい環境であればあるほど

基本作業はシンプルが一番と考えます。

 

そのシンプルさは作業効率とも関係しています。

 

作業手順だけではなく、作業環境そのものにも

無駄のない配置や、レイアウトが必要になってくるわけで。

 

様々な問題は、当たり前ですが院内を発端としています。

院長は開業当初からその環境に慣れ親しんでいます。

また、長年そこで働くスタッフもそれが当り前になっているので

変化の必要をあまり感じていないのかもしれません。

または、過去にトライしたけれど諦観に達したか(笑)。

 

外から入ってきた新しいスタッフは

何かがおかしいと感じます。

やりにくさや、不要だと思えるものに。

 

そうした不便や不具合に対しての提言を

却下したり、聞き流していたのでは

残念ながら組織の成長は見込めません。

 

能力のあるスタッフは見切りをつけて

新たな場所を探しに動きます。

 

そうして、貴重な人財をみすみす失ってしまうのです。

本当に、もったいない。

 

こういう状況を幾度となく間近で見てきました。

 

過去ブログでも触れましたが

組織運営はスタッフが主です。

 

医院を支えるスタッフが動きやすい環境を作ることが

スタッフの定着や、生産性を上げることになるのではないでしょうか。

 

スタッフの意見を聞くとは

なんでもかんでも聞いてすべて受け入れる事とは異なります。

 

受け入れられること、そうでないことの折り合いをつけていく。

それが、コミュニケーション、確認の繰り返しなのではないでしょうか。

 

人間、プライドの生き物ですから

他者からの提案・提言を受け入れにくいのは重々承知しております。

 

しかし、そんなことを気にしていては

いつまでたっても問題は変わらず、人が入れ替わっても繰り返す

ばかりでです。

 

提言する側も、何も相手を論破しようなどと思っているわけではありません。

きっと「何か変」と感じた事を改善したいと思う気持ちで述べているのだと思います。

 

お互い感情的にならずに

業務の目的や意義そのものに目を向けて、確認を繰り返し、

双方が納得できる環境作りは、そこに属するすべてのスタッフが関係するのでは?

医院は院長・経営者・管理責任者のものではありますが、

スタッフの働く場所でもあるという当たり前を時に見直す事も大切だと思っています。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

凛子