凛子のつれづれ

歯科で働くこと・組織の在り方を気ままに書いています。

つれづれ20  医院(組織)は誰のもの?

 

いきなりですが質問です。

 

「あなたの働く歯科医院(組織)は誰のものですか?」

 

 

きっと多くの方が

 

「理事長・院長の実質的な経営者・管理者」とお答えになるでしょう。

 

そのとおり。

 

なのですが、長年ずっと疑問なことが。

 

所有者は所有権はもちろん理事長・院長にあるけれど、

 

【運営】という視点から考えるにそれは理事長・院長だけではないよねぇ。

 

【経営】は当然、一般企業で社長に相当する理事長・院長でしょう。

 

しかしながら、運営自体はそこで働くスタッフ達で日々なされているものではなくて?

 

そう強く思うようになり医院の組織作りというものに興味を持つようになりました。

 

 

 

医院(組織)はスタッフに支えられている

 

これは紛れもない事実・現実です。

 

だからこそ、

 

そこで働くすべてのスタッフがそのことを理解して欲しいと思っています、そう願っています。

 

あなたが属する(勤務する)医院の運営をあなたが担っているのですよ。

そこで働く限り…。

 

ってことで今回は皆さま当事者としてお読みいただけたら幸いです。

 

 

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◆運営ってなに?

 

別に真新しい何かが始まるわけではありません。

 

日々のあなたが請け負う診療業務に関わる全てのことです。

言い方を変えただけ。

 

運営の意味はどうぞご自分でお調べになってね。

 

この組織運営は誰か特定の・限られた人が行うものではありません。

 

だから、そこに属する一人一人が関係してきます。

 

チーフやリーダーが運営するわけではないです。

強いて言うならば、そういうチーフなどの役がある人は運営委員や委員長みたいなものです。

まとめるだけ。

実際の運営はそこに属するすべての人。

 

だから、運営責任はすべてのスタッフにあるのですな。

 

けっこうこれが、誤解されていて

 

院長やチーフやリーダーなる人たちが色々決めて

それを他の人たちが日々の業務に活かす。

 

これがフツーだと大抵の人は考えている。

 

違いますことよ。

 

もちろん、最終的な決定や医院の基盤となる絶対的な部分を考え、決めるのは【長】のつく人たちかもしれませんが、

日々の診療業務に関しての色々なアイデアや提案・提言は現場で実際に働いているスタッフが中心に行った組織の方が、どれほど生産的であることか。

 

 

 

そう

歯科医院は

 

歯科医師

 

一日の・目の前の

 

診療・治療に専念できる環境こそ

 

本来のあるべき姿なのです。

 

その環境作りを担うのが

 

そこで働くスタッフであるわけです。

 

これが【運営】という言葉に表現されるものです。

 

おわかりいただけただろうか?

 

なので、

 

その現場に携わる一人一人が

 

自分やともに働くスタッフが如何に

 

無駄なく・無理なく・むらなく動くことが出来るのかを

 

受付業務から始まり

 

診療補助とそれに関わる作業や衛生士業務

 

診療に付随する事務的作業

 

これらを実際日々行っているスタッフ自らが

 

やってみて、やりにくければ変えてみてを繰り返し

 

動きやすい組織に変えていく必要があるのです。

 

 

これを、直接関わることのない人(院長)たちは見守り支援する。

口出ししたければあくまで提案レベルに抑える。

 

これがねぇ、

本当に難しいみたいです。先生方は。

 

実際にこの仕組みを実践できている組織は医院としても

組織としても成功されているようですのに。

 

多くの院長先生方の下働かせていただいておりますが

うーん・・・

なかなかこれに気が付いて下さらない。

 

これが、スタッフ主導

スタッフが自律して自立する

スタッフ主体の組織なのですよねぇ。

 

 

院長先生方は口々に

「スタッフ主体の…」なんて仰りはしますが、

実際はまぁ微細に口出し・手を出すがゆえ

スタッフ達に辟易されておるのに

まるでお構いナシ。

 

そういう組織は

悲しいかなスタッフに覇気がないです。

 

どこかおびえていたり

「どうせ何か言われるだろうから止めておく」という諦め

 

消極的な行動しかとれませんしとっていません。

 

それでは一生懸命働いてるスタッフ(一生懸命でない人もいるかもしれませんが)が

かわいそう。

 

貴重なスタッフの努力が報われなかった状況が続いて

去り行くスタッフを何人も見てきました。

 

無念です。実に無念。

 

そういう組織を少しでも減らして欲しいから

貴重なスタッフが法令遵守のもと、やりがいをもって

働いて欲しいから

 

届かないかもしれない小さな声をこうして上げています。

 

 

医院は

 

そこで働くすべての人のものであると

 

この業界で働き続けて導き出した一つの結論です。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

凛子