凛子のつれづれ

歯科で働くこと・組織の在り方を気ままに書いています。

つれづれ35 守破離の【破】

 

今回は基本の型を身に着け、それが定着した次の段階の【破】です。

 

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基本的な作業・業務を習得できるようになると、自分の中で少しづつ

気づき・見えてくるものがあります。

 

「今までこうしていたけれど、○○した方がもっと早くできるかも」とか

 

「今まで気がつかなかったけれど、これはそういうことだったのか」とか

 

そうして基本はおさえつつ、自分の中であれこれと工夫しながら

【言われた通り】から

【自分なり】の方法を模索し始めます。

 

ただ、ここで一つ疑問が...

 

基本を習得した全ての人がこうなるの?

 

否。

 

あくまでも、それは【気づける】人が進むステップでして。

 

度々申しますように、その人が受動か能動かで変わってきます。

 

受動は基本の言われた通りを実直に継続するタイプ。

能動はさらにその先や、周囲を見計らいながら自ら動くタイプです。

 

これに優劣はなく、あくまでもその人のキャラクターです。

 

言われた通り行うことが、安心でやりやすい人もいれば、

逆にそれが、窮屈に感じてやりにくさと感じる人もいます。

 

どちらのタイプも組織に必要な存在です。

 

話はそれましたが…

 

能動型の人は自ら色々考えることができるので、

【守】の段階から自分なりの方法を見つけてゆく【破】へと移行します。

いろいろな方法を試して、ちょっと違うなと思ったら修正をかける。

 

それを繰り返し、時間の経過と共に基本的な事柄からはそれることなく、

自分なりのベストな方法を見つけていけるのです。

 

それがより効率や効果のでるものであれば

新たな組織の中の仕組みになることもあるでしょう。

 

そこまで至らずとも「よりよい方法」を常に模索して楽しく仕事が出来る事でしょう。

 

こうして、自分の与えられた仕事に幅や高さを増していくことができるのです。

 

 

誤解のない様に申し上げれば、

 

受動型の人でも、自分次第で【破】型に化ける人もおりますし、

【守】型をひたすらその字のごとく守ることが得意な人もおります。

 

あくまでも各々のタイプ・キャラクターで異なるというだけの話です。

 

そう

 

自分のタイプを知るということが、これ実に大事なことでして。

 

純度の高い【守】型の人が、【破】型になるよう求められるのは

かなり、しんどいことです。

どうしてよいのか分からないですし、仮に教えられたとしても、

それをうまく出来ない、本来の良さを発揮できずに萎縮してしまう。

そうこうしているうちに、周囲から「できない」という誤った

ラベリングをされてしまう・・・悲しいことです。

 

ひと昔前は、皆が常に同じレベルにあることが良しとされてきました。

しかし、現在では適材適所、各人の良さを仕事に活かせる職場環境が求められています。

 

創意工夫・試行錯誤、いろいろなことを考えてあれこれやってみたいという人は

環境が許すなら、どんどんチャレンジして欲しいものです。

 それは次に待つ【離】への入り口ですから。

 

あなたは、どうですか?

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

凛子