凛子のつれづれ

歯科で働くこと・組織の在り方を気ままに書いています。

つれづれ47 それぞれの仕事②

 

歯科助手と言われる仕事。

 

実に幅が広く多様なニーズに応える職種です。

 

元々は歯科衛生士が診療補助業務を兼務していましたが

それでは、本来の衛生士業務に手が回らなくなったため

診療補助を担う歯科助手が作られたと言われています。

 

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多様なニーズと言っても

それはあくまでも法令に則ったものであるべきことは言うまでもなく。

 

しかし悲しいかな

過去の歴史からその立場を勘違いしてしまっている助手も少なからず存在します。

ある意味そうさせてしまった環境が問題の根源ではあるのですが。

 

あるあるですが、

衛生士との関係性が誤解されやすい。

 

大抵の場合何故か上下で考える。

あくまでも役割上でのラインでしかないのに。

 

衛生士だから偉いわけでもなければ、

助手の立場をわきまえ自分がすべきことに真摯に取り組む

尊敬に値する人たちも大勢います。

その志、やる気のない衛生士が学んで欲しいくらい。

 

歯科助手の仕事は

診療をはじめ院内の様々な業務が滞りなく行われるためのキーパーソンなのです。

『要』です。

 

そういう大事な重要な仕事をするお方なんですよね。

いつもいつも、ありがとうございます。

 

それが分かってらっしゃらないと

仕事に手加減を加えてくる。

 

「それ私の仕事じゃないので」

いやいや、そしたら誰がやるのよその仕事。

 

やってくれないと事が進まないんですけれど。

 

そう

 

それぞれの役割

それぞれの仕事があって

与えられたその役割を果たすから

1つのチームとして動けるのです。

 

劇中のフリーランスの外科医が

いろいろ「致しません」と公言するのは

その人がやるべきことを最優先するから。

 

歯科医師や衛生士がやるべきことに集中できるのは

歯科助手という職務を果たしてくださる存在が大きいからに他ならず。

それ以外の何物でもない。

 

だから

そのプライドは上下とか偉い偉くないとか

そんなことには使わないで欲しい。

 

いつも全体を観て

滞りがないか見極めて

必要であれば指示を出したり、自ら動く

 

たいていは受付と兼務の場合もあるので

誰よりも(本来は全員なのですが)

ホスピタリティが求められる。

痛みや不安・心配を抱えて訪れる人を迎える入口に立つ先頭だから。

 

その役割、決して小さいものではありません。

そして簡単な仕事でもなし。

 

気がつく

気が利く

気配り・心配りができる

対応力も求められます。

 

 歯科助手の仕事も極めれば深し。

その役割を必要としているのは患者さんだけではなく

歯科医師・衛生士も同様です。

 皆さんの存在も貴重なものです。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

凛子