ネットで調べればある程度の事は分かる今の時代。
お店や病院等どこがいいのかとリサーチするのに口コミを参考にする人は多いと思います。
口コミ評価を上げるために手段を講じることもあるようなので、個人的にはへぇ~って程度でみてはいます。
人によっては口コミなんて気にしないという方もおられますが、それでも低評価の口コミの影響力は否めません。
口コミ対策には皆さん苦慮されていますが、低評価の口コミをさらに増やさないために現場で出来ることはあると思うのです。
生きていく過程で合う合わないが生じるのは当然の事。
合わないものに無理して迎合するエネルギーはもったいない
去る者追わず来るもの拒まずです。
しかし、低評価の口コミで気を付けなければいけないのは
そこに書かれた不快や不安は見過ごさずに今後の参考にした方がよいとは思っています。
特に、複数の人が同様の内容を投稿している場合。
歯科で言えば
受付や診療時の対応の不備であったり
たいした説明もされずに治療をされたとか(イマドキまだこんなことがあるのか)
人がその都度変わる所では情報共有がされていないとか・・・
これらは言うなれば、
そもそもやるべきことがなされていないという根本的な基礎的な範疇です。
ここを指摘されていては恥ずかしい、スタッフ教育が未熟の現れですから。
(ここでいうスタッフは無論ドクターも含まれます)
でも、多いです。
「こんなこと」と思われるかもしれませんが、こんなことさえ見落とされ日々の診療に携わっている人たちもいるからの投稿。
悲しいです。
相手に不要な不快・不安をこちらがみすみす与えてしまっている。
特に初診時などは痛みや不安を抱えている方が多いです。
それを取り除くために来院されているのに、余計な不安や不快を与えてしまっているのですよね。
診察によって本来の目的は取り除かれるかもしれないけれど、終わった後には言い難いもやもやが残ってしまう。
それが重なるようであれば中断・転院・フェードアウト。
最悪の場合、『おススメはしません』等と書かれてしまう。
残念無念。
治療スタート時から定期管理の必要性を説いておきながら、
「治療後も通い続けよう!」というモチベーションを高める、維持することが現実できていないのであれば、それはただの口上に過ぎません。
言ってるだけ、やっているだけ。
そう
言っているだけ、やっているだけが滲み出てしまっているから
相手が何かを感じ取ってしまうのです。
形だけ。
こう言え、こうやれと言われたから言っているやっているのです。
あくまでも言われたからやっていますという前提。形骸的なもの。
(情報共有の場合はシステムの有無や、言われたことをそもそも出来ていないことに問題ありですが。)
スタッフ教育は単なる形式的な教育だけではないと思うのです。
形式はあくまでも手順に関するもの。
マニュアル化出来るものです。
それと同時に、それ以上に、医療に関わるものとしての心構えも伝えていく必要があると思うのです。
私たちの仕事は感情・感覚のある生身の人間相手のものですから。
相手への気遣いや配慮を欠いたものでは長期的な関係は構築できません。
口コミが全てではないですし、
過剰に反応する必要もないかもしれません。
しかし時にそれは
私たちに何かを教えてくれる気づきの場なのかもしれません。
必要な修正に手をこまねいてはなりません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
凛子