仕事をする上で大切にするもの、絶対譲れないものは実に人それぞれです。
同じ職場でも大切にしているものが皆同じだとは限りません。
もちろん同じ傾向の人もいるでしょう、そういう人たちが集まった組織は視座が同じなので結束力も強いかもしれません。
一人一人の思いは異なるので、尊重して・されて然るべきだと常々思います。
仕事をする上で、『合う合わない』や『業務に対しての考え方』は人の数だけあるので、今の時代何かを強制するのは違うような気がします。
仮に『合う合わない』に重きをおく人ならばそれは大きな問題になるのでしょうが、
合わなくても、業務上支障が無いと感じていれば・考えればその人にとって『合う合わない』は大して問題ではないということになります。
人は何か壁に(問題に)ぶつかった時【すべてが嫌になってしまう】傾向にあります。
往々にしてあること。
そこは理解できます。
でもちょっと待て待て。
すべてが嫌になってしまうのは、その人が抱えている問題の本質から逸れている気がしてなりません。
一つの、目の前の問題を【全て】にすり替えて考えてしまっているのでは?
そうなると厄介です。
【嫌という感情】が前面に押し出されているので、何をやってもつまらない。
じわりだけど態度に滲む。時に露骨に感情むき出しで迷惑極まりない人もおられますが。
そもそも、仕事を好き嫌いの感情で判断する事が違うのですから。
それでは駄々をこねる子供と一緒です。
それは職業人としてプロ意識に欠けた事。
人間関係に重きを置く人であれば、
業務内容そのものよりも、従業員の仲の良さや雰囲気の善し悪しが重要でしょう。
それが安定していれば、無理な業務もなんとか乗り切れるわけです。
業務内容に重きをおく人であれば、
多少の人間関係は割り切れるのでドライに付き合って業務そのものに集中します。
スキルの向上、自己成長など目の前の目的の為に邁進するのみ。
この二人は決して優劣や是非を付けられるものではありません。
あくまでも、【その人が何を大切にしているかの違いだけ】です。
時に人は、自分が重きを置いているものやことに問題が生じると、そうでないことにまで波及して一つのことが全ての事の様に感じてしまい、より問題を複雑にして混乱を極め疲弊を増してしまいます。
そうなった時に誰にも相談できず、ひとりで抱え悶々とすれば埒なんて明きっこない。
そうして苦しみが続いて、静かに、時に騒ぎ立てて退職となるわけです。
そんなのもったいない!
誰かに話すことで、確認できればそれでよし。
アドバイスをもらって楽になるならそれでよし。
少しでも前向きに物事をとらえることができたらそれもよし。
抜け道は是非とも見つけて活用してください。
そういう状況が難しい時は、
先ずは、何が嫌でダメなのかを自分に正直に向き合ってみてください。
『自分が仕事をする上で譲れない・大切にしていることは何なのか?』と常に自分に問うてみてください。
何に重きをおくのかは、あなたの仕事観でもあるのですから。
最後までお読みいただきありがとうございました。
凛子