《できるの基準》
『あの人は仕事が出来る・出来ない』はそれを判断する人の基準であることが多い事。
大抵は院長ですが、
院内を取りまとめるチーフやリーダーと言われる人であったりします。
いわゆる『長』と付く役にある人たちの基準です。
それが時に厄介になりやすい。
とかく、その人個人の基準になると、
まず好き嫌いの相性から始まり(そりゃありますとも相性は)そのバイアスで業務の出来・不出来も判断されがちで。
あくまでも判断基準の人から見た、その人にとって都合がよい基準です。
多くの院長先生は、色々な意味で経営&診療効率を最優先に考えるので、それに適う人の評価が高くなります。
スピードを重視する人は、それが「できる人」を重宝します。
一方で、
そこから少し外れた所にある人は多少の苛立ちの要因にもなるので、内々に積もるものがありどこかで爆発してしまうことも。
チーフやリーダーと言われる人たちは、より、感情的な要素が強くなりがち。
自分に好意的な人はとかく評価が高くなりがちでもあります。
多少、仕事が出来なくても仕事が出来る好意的でない人に比すれば、バイアスで公平な判断基準ではなくなることも。
特にチーフやリーダーの判断基準が個人的なものになっては院内の関係性に問題が生じることは必至です。要注意!
ではどうするか?
経営責任者であれば、
スタッフに何を求めているか(どうして欲しいのか)を予め明確にしておくこと。
最低限の画一レベルは求めるとして、そこから先は個々のスタッフのスキルや得意を伸ばしてあげられる環境を整えてあげて欲しく。
チーフやリーダーであれば、その役に付くからには感情は二の次三の次。
組織の運営に如何に無駄を作らず、目的を達成するためにスタッフの連携を図る事を第一に考えて欲しく。
チーフやリーダーになることは偉くなって楽になってなんて誤解をされている方がまだいらっしゃる。
そういう組織は内部分裂があったり、雰囲気は良いものではなく。
『できるの基準』は客観性のあるものでなければなりません。
いつまでも個人の好みや判断に偏っていては先は明るくない気がしてなりません。
凛子